女だけどキャバクラ行ってみた

 

 

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24歳、春。

完全に社畜と化したモナ王の元に一通のLINEが届いた。

 

「もなかちゃんやっほー!😊今週の土曜日コンカフェ行かない?」

 

差出人はカレンちゃんだった。カレンちゃんはマッチングアプリで知り合った天使カレン似の美少女だ。一緒にコンカフェへ行ってから一度も会えていなかったのである。恋人ができてからパチ屋やコンカフェ等の刺激が強い場所は控えようと思っていたし、カレンちゃんの前だとメイドさんにデュフデュフしづらいという理由で断ろうとしたのだが、労働の疲れで思考回路がショートしていたため「行きます」と返信した。

 

土曜日。待ち合わせ場所に立っている容姿端麗な彼女はすごく目立っていた。久しぶり!と声をかけて一緒におしゃべりしながらコンカフェへ向かう。その後は可愛いメイドさんとおしゃべりしたり、おまじないをかけてもらったり、チェキを撮ってもらったりと、前回の流れと変わらなかった。

 

だが、この日は2軒目へ行くことになった。店を出て周辺のコンカフェを探しても軒数が少なく、新規開拓をしたい私たちにとっては面白みに欠けてしまった。周りキョロキョロ見渡し「ここはコンカフェじゃないね」「ここはキャバクラじゃない?」と話しながら歩く私達に見知らぬ男性が声をかけてきた。

 

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「お姉さん達なんか探してます?」

 

「私達コンカフェに行きたくて。ここってキャバクラですよね?」

 

「そうだね。でも◯◯って店はメイド服を着た女の子が接客してくれるよ。キャバクラだけど」

 

私達は困惑した表情で顔を見合わせていると、男性はこう言った。

 

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「女性なら半額で案内できるけど。どう?」

 

───気がつくと私達はメイドキャバクラの前にいた。

 

扉の奥から賑やかな声が聞こえてきて鼓動が早くなっていくのを感じる。扉を開けると店内は本当にキャバクラという感じでメイドさんがお客さんの隣座って接客していた。おじさんがカラオケでガンダムの「アニメじゃない」を熱唱している。

 

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今の子知らないだろ

 

着席するとカレンちゃんと私に一人ずつメイドさんがついてくれた。私の隣に座ってくれたのは根本凪ちゃん似の可愛い女の子だった。

 

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凪ちゃん(仮)は体験入店で来ているとのことで初々しい印象だった。どういう経緯でこのお店に来たのか、カレンちゃんとはどういう関係なのか、休みの日は何をしているか等コンカフェと似たような会話をした。カレンちゃんも隣のメイドさんと楽しそうに喋っている。凪ちゃんに男性のタイプを聞いたところ「オタクの人が良い。オタクじゃないと気が合わない」と答えていて、私は何度も首を縦に振った。

 

あっという間に時間は過ぎ、退店する頃には凪ちゃん好きぇ〜状態になっていた。体験入店でもう一度会える保証がないからこそ、余計に切なくなった。ドリンクを頑張って飲み干す姿も愛おしかった。ガチ恋するおじさんの気持ちがよく分かる。

 

お見送りしてもらった後、駅まで歩いてカレンちゃんにお礼を言った。別れ際にまたハグしてもらい、ニヤつきながら帰路についたのだった───

 

 

まとめ

・メイドキャバクラは女性でも楽しめる

メイドさんはみんな私より若かった

・隣に座る以外コンカフェとほぼ変わらない(ちなチェキも撮れるらしい)が、隣に座ってもらえるとなんか嬉しい

・値段も比較的安かった

・おじさんの気持ちが痛いほど理解できた

・家に帰って キャバクラ 女客 で検索したところ金にならないから相手したくないという書き込みを見つけて泣いてしまった

・キャバクラって浮気に入りますか?もう二度と行かないので叩かないでください。彼氏は私がコンカフェ通ってること知ってるので。叩かないでください。もう二度とパチンコ打たないので

・最近上司がパチンコの収支報告をしてきてウザいので一個前の記事のような反応をしています

・アニメじゃない の歌詞はすごく良い

 

アニメじゃない~夢を忘れた古い地球人よ - YouTube

 

 

多分合法なので聞いてみてください

 

〜完〜